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現代“会社”用語の基礎知識 2

前回に引き続き、摩訶不思議な“会社”用語の数々をご紹介します。

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リスケ 【reschedule】

スケジュールを変更すること。
業務、業務外(飲み会など)を問わず、予定していた日程を変える際に用いる。

会社の仕事の結構な割合を占めるほど、日々発生するのがスケジュール調整である。参加者が多くなるほど、こちらを立てればあちらが立たずといった具合に日程決めが難航しがちになり、一度決めた後でもリスケとなる確率が高まっていく。

リスケ後にさらに日程変更が必要になる場合もざらであり、「再リスケ」や「再々リスケ」という、漢字+カタカナ英語による二重表現が使われることもある。


〈用例〉

「緊急対応が必要な案件がございまして、明日の打合せをリスケしてもよろしいでしょうか。」

「やられたらやり返す。再リスケだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「会議は滅びぬ、何度でもリスケされるさ。会議に出席することで得られる“仕事やってる感”こそ、会社員の心の拠り所だからだ。」

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しま 【島】

複数の机を並べて一体化したもの。一体化したものを数え上げる単位。

会社のオフィスでは、部署ごとに島が形成されている場合が多く、いくつもの島が並んで群島のような景観を織りなしている。最近は、フリーアドレス制を導入していて、島の中で社員の席が固定されていないという会社も数多く存在する。

また、ワークショップ形式の会議や研修のために、会議室の机を並べ直すさい、「島を●個つくる」という表現が用いられることもある。


〈用例〉

「今回の研修だけど、ワークショップ形式でやるから、6人掛けの島を5個つくってもらえる?」

「僕の席があるこの島の天井を僕はどれくらい知ってるんだろう。」

「会長室。我が社の最終地点であり、歴史上にもその部屋の島を確認したのは現会長だけだ。伝説の島なのだ。」

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ぼーるをもつ 【ボールを持つ】

業務において、何かしなければならない状態にあること。
ボールを持っている人=何かしなければならない人ということになる。

会社の仕事は自社/他社をまたがって複数人で進行することが多いため、今現在、誰が何をしなければならないのかを把握しておく必要があり、それを確認するために使用される。自分のところにボールが来たらすぐに別の人にパスする人もいれば、気づくと両手いっぱいにボールを持ってしまっている人もおり、プレイスタイルは千差万別である。

ボールがたらい回しされるだけで何もゲームが進行しない、想定外のところからレーザービームのようなボールが飛んでくる…など、会社生活はボールとの戦いといっても過言ではない。


〈用例〉

「あの件って今誰がボールもってるんだっけ?クライアントの●●さんだっけ?」

「お前の1番のスピード、1番の申請で有給をとれ。ボールは俺が持っておく!」

「多少スキームやマニュアルがあっても、ボール持った人がガーッと行って、ドーンと決めたら得意先は文句言いませんよ、ハッハッハ。」

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ぽてんひっと 【ポテンヒット】

複数人で仕事を遂行しているさいに、誰も手をつけていない業務が発生すること。
ある業務について、誰も「ボールを持っていない」状態になること。

各人の担当範囲が曖昧な場合に起こりやすく、野球と同じように「●●さんがボールを捕ると思っていた…」という具合に、誰もが他の人の担当だと考えて確認を怠っているとポテンヒットが生まれやすくなる。また、ポテンヒットされたまま誰も気づかずにそのまま放置され、後々になって発覚するというケースも多い。

「ボールを持つ」といい、会社では球技関係の用語がよく使われる傾向にある。


〈用例〉

「ポテンヒットが原因でトラブルが起きないように、各タスクの担当者を再確認しておこう。」

「タスク整理しないと、ポテンヒットは防げないと思ってない?じゃあ質問です。守備職人は守備範囲をわざわざ整理しますか?…整理しない、持つの。」

「近年の研究によると、『応仁の乱』が引き起こされた原因は、どうもポテンヒットにあったらしい。」

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